2015 慶應義塾大学経済学部入試総評

2015年度慶応義塾大学経済学部の入試問題に関する総評です。

こんにちは!

昨年この入試総評が好評でしたので、今年も一部の大学で入試の総評を行っていきたいと思います。

どこよりも早く2015年の慶應経済の入試問題についてお伝えします。

慶應経済の入試問題の特徴

慶應経済は、
A方式…英語200点、数学150点、小論文70点
B方式…英語200点、歴史150点、小論文70点
の2つの方式に分かれます。

このうち合格最低点が2013年度だとA方式が270点、B方式が268点。

また平均点はA方式で268点、B方式で253点となっています。

 

さてこの平均点ですが、実はカラクリがありまして、第一段階を突破した人の中での平均点となっています。

どういうことかと言うと、慶應経済はA方式だと英語90点、数学70点の合計160点分、B方式だと英語の90点が先に採点が行われ、その特典が一定以上を満たさないと、他の部分の採点が行われない仕組みとなっています。

いわゆる足切りというやつです。

そのため、ここで表示されている平均点というのは、第一段階を突破した人の平均点ということになります。

 

これがわかれば、特にA方式であれば、第一段階を突破した人の中で平均そこそこくらいの位置にいれば合格できるという事が分かりますね。

2014慶應経済の総評

では昨年の慶應経済の問題はどうであったのかを振り返っておきます。

ここ数年、英語の新傾向である英語の長文問題が第一段階選抜に使用され、残りの110点が和文英訳と自由英作文で構成されるという傾向が続いていますね。

この年の英語もそうでした。

ここまで英作文に重点を置いている試験は他には中々ないと言えるでしょう。

 

一方数学はこのクラスの試験にしては、かなり平易な部類に入ります。

2014年は2012、2013年よりは難化しましたが、それでも一般的な早慶の上位学部や旧帝大の数学と比較しても、それほど難しいとは言えず、2次レベルの典型的な問題が中心でした。

 

また小論文は昨年はやや書きにくかったという印象です。

配点を考えると、ほとんど対策をしてこない受験生がかなり多いでしょうから、この小論文をどのように扱うかは、大きなポイントだと言えるかと思います。

 

詳しくは昨年まとめたこの記事をご覧ください。

(クリック→)「2014 慶應経済入試総評」

どこよりも早い!2015慶應経済入試総評

さていよいよ本題の本年度の慶経の入試総評に関してです。

科目ごとに順番に見ていくことにします。

英語

2012年から従来の形式が変わり、マークで第一段階で使用される長文問題(90点分)、和文英訳(おそらく40点)、先ほど解いた長文を題材とした自由英作文(おそらく70点)の計200点満点でした。

長文は計3題の出題だったが、総語数や設問数は例年と特に変化はないです。

今年度もこの傾向を引き継いだため、受験生としては戸惑うことはなく、落ち着いて問題を解く事ができたのではないかと思われます。

 

数学

今年も昨年の難化傾向を引き継ぎましたね。

1~3はマーク部分で第一段階選抜に使用され、後半4~6は記述の問題です。

まず1~3のマーク部分からいきましょう。

1は数列と漸化式の問題でしたが、さすがにこれは超平易。これから述べていく問題を考えると、5分程度で瞬殺したい所です。

2は場合の数と確率でした。

扱ったテーマはよくあるタイプのもので、発想するのにはさほど苦労しないでしょう。

ただ例年より計算量が多くなってしまう印象です。

3はベクトルと三角関数の融合問題。

扱っている題材は基本的な空間ベクトルの問題でしたが、成分がsinやcosで表示されていたため、かなり計算量が増えて、時間を取られた人が多かったのではないかと思います。

マーク部分は総合して問題の難易度は基本~標準ですが、今年は例年より計算量が多めだったので、思っているより差がつきそうですね。

 

さて続いて記述部分です。

4は確率と常用対数を絡めた問題。

全て設問は平易なので、ここは完答したい所ですね。

5は集合と領域の融合問題。

いやあはっきり言って出ると思ってました笑

慶應経済は集合を絡めた問題が頻出なので、過去問を遡ってしっかりやってきた人は対応しやすかったのではないでしょうか?

設問のレベルとしては(1)は取りたいですが、(2)はまあスルーしても仕方ないかなといった感じです。

そして最後6。微積の問題。

個人的には、うーんといった感じです。

まあ(1)は良いとして、(2)は数Ⅲをやった理系優位の問題ですね。

慶應経済は英数小論文という科目の特徴、理系の人も多数受験することを考えたら、ちょっとこれはどうなんだという気がしなくもないです。

まあそれでも親切に公式を表記しているので、焦らなければ対応できますが。(問題文中に積の微分を用いてもよいと書いてありますからね。)

(3)は残りの時間が余っている人は取れたでしょうが、ここまでかなりの計算量でしたから、取れない人の方がかなり多いかと思います。

 

全体的に2012、2013の超絶簡単な数学と比較して、この2年はようやく偏差値に見合った問題となった印象です。

ただ昨年も言いましたが、難化と騒がれていますが、個人的にはとんでもなく難しい問題はほとんどないので、やはり標準的な問題を解けるように学習していれば高得点を狙えるでしょう。

今年は実力差が表れる良いセットだったと感じます。

世界史

今年は昨年の大問1題から3題に変更されました。

Ⅰが新大陸に関する問題、Ⅱがインドの貿易に関する問題で比較的よく出題されるテーマですね。Ⅲが中世の問題です。

慶應経済の世界史は知識だけの問題とは異なり、空所補充、単問記述に加え、資料の読解、論述問題など、出題形式が多岐に渡っている所がポイントです。

総合的な学力が求められていると言っていいでしょう。

ただ必要となる知識レベルは大半が教科書レベルのものなので、まずは教科書レベルの知識を仕上げる事を最優先とし、その後数多くの問題にあたっていくことで、どの分野が出題されても確実に取れるようになっておきたい所ですね。

全体的に今年は難易度は例年通りで難問奇問の数は少なかったので、しっかり学習していた人ほど得点できるような問題でした。

 

日本史

形式は大きな変化はないものの、分量はやや増加しました。

とはいえ難易度はやや易化した印象ですね。

 

以前と比較しても、教科書レベルを超えた細かい知識が要求される問題の数がはるかに減少し、基本的な知識をもとにした出題が目立ちます。

そのうえで、資料やグラフを幅広く用いた問題がたくさん出題されるので、過去問でよく慣れておきたいです。

 

基本を重点的に勉強してきた人にとって今年の問題は非常に取りやすかったのではないでしょうか?

 

小論文

今年は形式がかわりましたね。

まずA、B共に300字となった他、Aが完全な要約の問題から、条件に沿って内容を整理した上で、自分の意見を書くという形になりました。

またBも自分の考えを書くという形なので、より小論文に近くなったという印象です。

Aは設問の条件が付与されているので、それを正確に記述し、それをもとに自分の意見を書く、Bに関しては自分の中で確実に論理を組み立て、意見を書いていくという姿勢が大事となってくるように思います。

どのような採点基準なのかまでは判断できませんが、普段から物事を論理的に考えている人とそうでない人との間で差がつく問題となった印象です。

 

来年度以降慶應経済を受験する人へ

これまで書いてきた特徴を踏まえて、今後この学部を受験する人がどのような対策をしていけばいいのかを詳細に書いておきます。

今後の勉強の参考にしていってください。

 

東大、京大、一橋、上位旧帝大等の国公立併願の人

こういった人は英語数学国語地歴を勉強しているはずなので、A方式、B方式どちらも受験することが可能です。

個人的にはA方式がお勧めですが、自分の数学と地歴の学力を考えて、どちらにするのか決めればいいと思います。

 

さて慶應経済の問題はどの科目も国公立2次試験とリンクしているような問題が多いです。

英語は長文の文章量はかなり多いですが、東大志望の人ならそこは問題ないと思われますし、また和文英訳や本格的な自由英作文も、こういった国公立志望の人であれば十分対策している範囲かと思われます。

数学や世界史、日本史も国公立2次レベルの勉強までしていれば何も問題ありません。

そういった特徴から、東大一橋あたりの併願校とされることが多い慶應経済のため、合格最低点は問題の難易度の割に高くなる傾向にあります。

確実な基礎力を身に付けて、国公立2次で合格点を取れるように勉強を進めていくことが慶應経済突破にそのまま繋がると考えていいでしょう。

 

理系出身の人

慶應経済は受験科目の特徴から理系出身の人も数多く受験します。

理系の人にとって英数小論文(小論文はあってないようなものだと言っても良いです)という受験科目はかなり有利でしょう。

そのため理系で慶應経済を受けるような人は、まず数学は常時8割以上を取れる状態でありたいです。

それを前提として、文系の受験生よりもどれだけ英語で足を引っ張られないかが勝負の分かれ目となるはずです。

理系とはいえ、英語を軽視しないで勉強を重ねてきたような人は慶経はかなりお得な学部になるのではないかと思います。

 

私立専願の人

英語では本格的な英作文、歴史では論述問題が多く出題されますから、他の私大と同様の対策だけで、慶経に挑むのは無謀です。

ただ問題の半分以上は基本的な問題からの出題で、どの科目もセンター試験をパワーアップさせたような印象があります。

そのためまずはセンター試験で確実に英語9割、数学8割、歴史9割の実力を身に付けることが肝要です。

このくらいの実力があれば足切りをされる可能性がかなり低くなります。

 

こういった基本学力を備えた後、他の私大では出題されないような問題の対策が必要となります。

英語の読解や数学は難関大レベルまで引き上げると共に、分野別で英作文や論述問題、また小論文の対策をしていくと良いでしょう。

早い時期から確実に勉強してきた人にとって、慶應経済は合格しやすいですが、付け焼刃で何としようというのは厳しいものがあります。

早いうちから基礎学力を身に付けていくのが合格への第一歩です。

 

おわりに

以上が慶應経済の2015年の入試総評でした。

いかがだったでしょうか?

早い段階からの基礎力養成で確実に合格ラインに到達するようになると思います。

 

さて僕自身が慶應経済に通っているということで、さらに合格の可能性を高めていくための指導を行うことができます。

興味のある方は以下のページをご覧くださいね!

「ジェラーの受験指導」

 

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鴨井 拓也

株式会社Realize代表取締役、慶早進学塾塾長。 慶應義塾大学在学中に慶早進学塾を設立。2016年度は志願者慶應義塾大学合格率100%を達成。2017年度は東京大学理科Ⅰ類、京都大学法学部をはじめ。早慶6名の合格者を輩出。
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