2015 慶應義塾大学商学部入試総評

2015年度慶応義塾大学商学部の入試問題に関する総評です。

 

現在この記事を書いているのが2/14、バレンタインの日です笑

ですが我々受験に携わっている者としてはそんな事は関係ありません笑

本日は慶應義塾大学商学部の入試でした。

昨日の経済学部に引き続き、当日中に問題を確認することができましたので、早速2015年の慶商の入試の講評を行いたいと思います。

 

慶應商学部の入試の特徴

慶商は、
A方式…英語200点、地歴100点、数学100点、
B方式…英語200点、地歴100点、論文テスト100点
となっています。

合格最低点は2013年だとA方式で254点、B方式で274点。

2014年だとA方式で271点、B方式は論文テストの大幅な易化により得点が跳ね上がり、311点です。

商学部はA方式だと数学、B方式だと論文テストの難易度の差が激しいので、最低点が安定しないのが特徴ですね。

特に数学受験の人は難易度を見極めて、柔軟な対応が迫られます。

 

そして何よりこの学部は英語の得点が最重要です。

A方式、B方式共に英語が全体の半分を占めており、難易度も英語が得意な人であれば問題なく得点できるような難易度なので非常に差がつきやすいです。

ここで8割前後得点できるようだと、A方式であれば残りの数学、地歴で半分そこそこで受かる計算となりますね。

英語が得点できさえすれば、数学や論文テストの難易度に惑わされずに済むようになるので、非常に有利な展開となるはずです。

 

2014 慶應商学部入試総評

では昨年の慶應大学の商学部の入試がどうであったかを振り返っておきます。

どの科目も形式自体は例年さほど変化はなく一貫しています。

英語であれば、最初3題が長文読解、残りの問題が文法問題、ちょっとした読解問題、そして語形変化の問題です。

地歴は大問3題でそれぞれ前半がマーク、後半が記述の問題ですね。

数学は一般的な私大の問題の形式でしょう。

 

ただし昨年は数学や論文テストが大幅に易化しました。

数学は前年から平均点が15点、論文テストに至っては平均点が35点も上昇しています。

ちょっとこれは異常ですね笑

 

ですが大事なのは確実に英語や地歴で得点を稼ぎ、数学や論文テストは難易度の変化に柔軟に対応していくことです。

 

昨年の入試総評は以下のリンク先から確認できますので、確認したい人はリンク先をクリックしてください。

(クリック→)「2014 慶應商学部入入試総評」

 

2015 慶應義塾大学商学部入試総評

ではいよいよ本題の今年度の慶商の入試問題を科目順に見ていくことにしましょう。

英語

今年も大問3題が長文、Ⅳ以降が文法問題、空所補充、簡単な内容理解、そして単語の語形変化の問題と、概ね例年通りの形式でした。

長文が比較的読みやすく、捻りのある設問が少ないので、着実に基礎力を養成してきた人は実力を発揮できたのではないかと思います。

概ね例年通りかなあという印象ですが、慶應商学部の英語の特徴の1つとして語形変化の問題が挙げられ、最も差がつく設問ですが、今年は例年よりも簡単だったように感じます。

英語に関しては全てしっかり確認したわけではないので、変更点があったらその時に更新します!

 

世界史

例年通りの構成で、大問3題、前半がマーク、後半は記述の問題でした。

設問の大半が教科書レベルからの出題で、変な癖もないような印象なので、9割取る人もいるのではないでしょうか?

どの大問もしっかり学習していれば高得点が狙えます。

 

日本史

商学部の地歴の時間が終わった後に、日本史受験の人は結構大変な思いをしたのではないでしょうか?

形式はほぼ従来通りでしたが、難易度は例年からかなり難化した印象です。

Ⅰの律令体制の大問はほとんどが平易なので、ここはしっかり取っておきたかったですが、Ⅱはかなり難しいですね。

またⅢも教科書レベルを超える出題が多く、苦労した人が多そうな印象を受けます。

 

間違いなく今年の日本史は難化ですが、それに惑わされず、基本的な問題を確実に取りきることが大事だったように思います。

 

地理

こちらも形式は例年通りです。

マーク、記述共に、全体としては基本的なレベルで構成されています。

ただⅠのバルト三国に関してや、Ⅲのロシア周辺のアジアの国に関してなど、細部をしっかり把握していないと解けない問題が今年は多かったですね。

その点で今年はやや難化でしょう。

ただこういった問題が取れていなくても、合否に直接影響を与えるとは思えません。

あくまでも系統地理、地誌共に基本的な内容をしっかり習熟し、その後頻出のテーマに関してしっかり内容を把握していれば合格点を取れると思います。

 

数学

慶應商の数学は難易度の変動が激しいのが特徴です。

今年はⅠがベクトル、Ⅱが図形と確率の融合問題、Ⅲが商学部で頻出の、数学と経済を絡めたタイプの問題です。

Ⅰのベクトルはさほど難しくないです。

完答、もしくはその手前くらいまでは取りたい所ですね。

 

Ⅱは、確率の一覧を作成するという問題です。

難易度自体は大したことはないんですが、時間内に正確に計算できるかどうかが本当に大事な問題です。

とにかく粘り強く計算できるかどうかが勝負の分かれ目となりそうな印象です。

 

そしてⅢの数学と経済を絡めた問題。

商学部で定期的に出題されますね。

Ⅲのような問題が出題されるときは、平均点が大きく下がる傾向にありますね。

 

(ⅰ)は問題文を理解できれば、ここは取れると思います。

(ⅱ)はグラフを描く問題ですが、Ⅱで時間をかなり使っている人が多いでしょうし、正直解くのが嫌だなあと感じた人も多いんじゃないですかね?

ただ今年はⅢの設問数がさほど多くないので、(ⅰ)だけ取って、(ⅱ)はスルーしていても致命傷にはならなかったのではないかと思います。

 

今年はⅠ、Ⅱでしっかり時間を使って計算を合わせれば、十分合格点を取れる問題だったと思いますが、それでも昨年よりはやや難ですね。

 

論文テスト

いやあ、これですよ。

正直これを書くためにこの記事を書いたようなものです笑

 

例年大問は3題で、文系的な側面、理系的な側面両方から能力を測る問題となっていました。

ですが、今年は、

Ⅰ…確率・期待値

Ⅱ…統計

Ⅲ…集合と論理

という、あれ?数学Aかな?というような問題ばかりでした。

もちろん数学ではないので、本格的に数学をやっていなくても、文章を順番に追っていけば正解には到達します

そのため国公立併願でタイプBを選択した人だったり、学校の定期試験で数学もしっかり勉強していた人は問題なかったでしょう。

 

しかし数学が本当に苦手な人や、受験勉強開始まで全然勉強してこないで、受験勉強で科目を絞って勉強してきたような人は大爆死したのではないでしょうか?

 

B方式とはいえ、ある程度数学の考え方に慣れ親しんでいないと、今年の論文テストはかなり厳しかったでしょう。

 

さて、今回のこの問題は賛否両論のものとなるでしょう。

大学側がこういった問題を選んだ理由も分かります。

商学部という学部を考えれば、多少の数学の能力は必要ですし、こういった問題を出題すれば数学的な思考能力が全く出来ないような人は排除できます。(もしくは論文テスト崩壊しても受かるような英語と地歴で絶対的な力のある人も取れますね。)

またこれは商だけに限った話ではないですが、慶應は全体的に国立を目指して勉強してきた人を取りたいんだろうなあという思惑も感じます。

 

ただそうですね、わざわざA方式とB方式に分けていて、数学を受験科目としていない人に配慮した方式を取っているという事がポイントなんですよね。

結局B方式でも論文テスト「全体」で数学的な思考能力を見るような試験を実施するのなら、方式を統一してしまって数学を課してしまえばいいのになあ、という気がするんですよね。

(以前なら幅広い論理能力を問う問題ということで認識されていましたが、全ての大問で数学を題材とした問題とするのなら、別に数学で良くない?ということですね。)

僕はこの問題そのものは嫌いではないですし、むしろ大学で最低限必要な数学の力を考えれば、この問題は「大学側が受験生に要求する学力を問う」問題としては適切だと考えます。

けれどその一方で、従来までの数学的な問題があまり取れなくても、文系的な問題が取れていれば大丈夫でしたし、私立文系の他の大学にこういった能力を問う所は他にはないですから、そういった特徴から、基本的に英国地歴に専念して勉強してきた人は多いと思うんです。

そういった人に対して、自分に必要な受験科目に専念して勉強するという姿勢は、目標に向けて最短経路を歩むという観点から、決して悪いことばかりではないと思いますし、今回この問題ができなかったとしたら、それはまあ仕方ないと声をかけるつもりです。

 

ただ大学側が要求している能力というのは、こういった事であり、今後も続く可能性はありますから、来年度以降の受験生はこの大学の要求に合わせた対応をしていくべきだということも付け加えておきます。(つまり今回の論文テストを全否定しているわけではないです。結局大学側が要求している能力を問うのが試験問題となるわけですから。)

 

まとめ

B方式の論文テストを除けば、さほど荒れる事はなさそうですね。

全体的に基本を重視して勉強してきた人は実力を発揮できた試験なのではないかと思います。

 

来年度以降慶應商学部を受験する人へ

これまで書いてきた特徴を踏まえて、今後この学部を受験する人がどのような対策をしていけばいいのかを詳細に書いておきます。

今後の勉強の参考にしていってください。

東大、京大、一橋、上位旧帝大併願の人

受験科目が英語、数学、地歴で受験できるということで、こんなに最難関国立志望の人にとってありがたい入試形態の学部は他にはないのではないでしょうか?

特に上記の大学の人達は、国公立2次試験で英語、数学、地歴どれも使用するでしょうから、センター試験を確実に突破し、2次の問題に対応できるように勉強していれば基本的に問題ありません。

確固たる基礎力をつけた後、定期的に過去問演習をし、自分の足りない箇所を補っていけば、余裕をもって合格できるようになるはずです。

 

私立専願の人

A方式の人、B方式の人共に最重要なのは英語です。

早慶ということで、イメージでは難しい問題が出題されるように思いがちですが、実はそんな事はなく、極めて標準的な問題ばかりです。

単語熟語文法の基礎知識を徹底し、センター英語で9割取れる実力を身に付けることが最重要です。

その後MARCH、早慶レベルの演習を重ねていけば高得点が期待できるようになるはずです。

 

また地歴に関しても設問の多くは教科書レベルです。

そのためこれも同様にセンター試験で9割取れるように基礎学力を充実させていってください。

特に一問一答を1冊みっちり仕上げておくと、かなり得点が安定するでしょう。

 

さて数学や論文テストですが、ここは毎年かなり難易度差が激しいです。

数学受験の人は基本を徹底的に勉強し、センターレベルまでは瞬時に解けるようにしておくことが大事です。

あとは難易度に応じて柔軟に対処できるように落ち着いて解くことが必要でしょう。

論文テストに関しては過去問をやりこむのに尽きます。

2014年を除けば平均点はかなり低いので、意外と差のつくポイントとなりますよ。

 

おわりに

2015年の慶應義塾大学商学部の入試問題についてでした。

いかがだったでしょうか?

この学部はどの科目も基礎力を幅広く問われる試験となっています。

基礎基本を徹底することにより合格を勝ち取ってほしいと思います!

 

またより確実にこの学部の合格の切符を勝ち取りたい人は、ぜひこちらのページをご覧くださいね!

「ジェラーの受験指導」

 

 

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鴨井 拓也

株式会社Realize代表取締役、慶早進学塾塾長。 慶應義塾大学在学中に慶早進学塾を設立。2016年度は志願者慶應義塾大学合格率100%を達成。2017年度は東京大学理科Ⅰ類、京都大学法学部をはじめ。早慶6名の合格者を輩出。

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